E93 東
現在、日本の勤勉サラリーマンや、ヒマな学生、ヒマな主婦、そして仕事を引退 した親父達に至るまで熱狂させている遊び、それは競馬・パチンコなどに代表され るギャンブルであります。
ギャンブルと呼べば聞こえはいいが、つまりは賭博であり、もちろん賭博は違法 である。その中から国が認めたものに限り合法であって、一応年齢制限などの規制 があるが、学生でも競馬に行くし、高交生でもパチンコを打っている。規制を守ら ないのは経営者側にも責任はあるのだが、警察の取締り自体があまり厳しくないと いうことがあげられます。なぜかと言えば、元警察庁の偉い方々が引退した後、ギ ャンブル業界に次々と天下りをして様々な規則を甘くするよう警察に圧力をかけて いるそうです。確証のないことですが、事実であれば納得のいく話であります。
さて話は変わって、ここでギャンブラーにとって重要な問題として「金銭感覚の マヒ」ということをあげてみます。このことは私の友人Kさんの行動において証明 することができます。Kさんはパチンコに2、3万円という大金を平気で使ってし まう反面、110円のジュースを買うのをためらったり、食堂で大盛り50円増し を悩んだりするという行動をすることがあるのです。もはやパチンコをしている最 中の彼には、物事の価値観などが消失し、「勝つ＝金が増える」という金の亡者と も言うべきことしか頭に存在しないのである。
このようなギャンブラーな人達が果たして自らリスクにとびこんで「勝利」を掴 みにいこうとする勇ましさなのか、はたまた楽して儲けようとする金欲にとらわれ たあさましさなのか、どちらであるかは明白であるが、最初に言った「熱狂」とい う言葉が示すように彼らは狂っているのである。皆さんも一度はどうぞ。
E93 石部
先日、カナダのハリファックスで行なわれた主要国首脳会議が採択した経済宣言 を、御覧になっただろうか。日本やアメリカにとっては、政治宣言よりも大きな期 待をもって臨んだに違いない。なぜなら、日米共通の課題としては自動車部品問題 があり、日本としては景気や為替問題、アメリカは雇用問題など、また日米だけで なく他の国々も多くの経済的な問題を抱えて一同に集まった。
まず、僕が注目したのは、アメリカの強い要望で盛り込まれた「国際機関の見直 し」である。このねらいは、発展途上国への援助の抑制にある。アメリカは、メキ シコ危機では多額な資金負担をさせられ、政府開発援助の額も大きい。他の参加国 にも、アメリカと同じような「援助疲れ」に陥っていることが同じように言える。 そこで、IMFの緊急融資制度を拡充することにより、今まで主要国側が負担して いた分を、他のIMF加盟国に負担を回せるので、自国分は軽くなる。さらに、国 連内の改革を進め途上国に対する政策を優先させることで、さらに自国の負担分が 減る。そこで浮いた金を、自国の課題に使おうというものである。
そもそも、政府開発援助自体が、かなり批判の矢面に立たされている。電気のな い村へ、レントゲンの機械が行ってしまったり、フィリピンでは、新横浜から浜松 の距離に当たる長さの1回も使ったことのない送電線が、あっさり盗まれ、フィリ ピン政府は借金をしてもう1回掛け直すそうである。どの国も財政状態が2、3年 前とは全く違った局面をお向かえており仕方のないことかもしれないが、ひっくり かえすと、もう他の国の面倒を見るほど、先進諸国にも余裕がない、と、いうこと だろう。
途中参加の、ロシアの大統領はお得意の「酔っぱらい」を演じ、参加国の顔をを たて、重要な問題は先伸ばしするだけのサミットだったと、某紙の論説委員が言っ ていた。始まるまえは、「戦後50年の節目」として世界の問題に取り組む予定だ ったが、サミットが始まる1週間も前にカナダで漏れた内容と殆ど変わらない経済 宣言しか出せない会議、それが、「主要国首脳会議」である。
恐ろしいことだが、『「ドルの秩序ある反転」をうたった4月末のG7合意を支 持する。』と今回の経済宣言の中にあるが、市場は殆ど何の反応もしていない。
今回で第3号を発行することができました。パチパチ..少しずつ内容も充実させ ていきたいと思います。次回は留学生の方の記事を掲載する予定です。楽しみにし ていてください。
ところで、最近のニュースでは、実にようような事件、問題で賑わっているよう です。例えば、オウム真理教に関わる宗教法人の問題、日米自動車摩擦、自然災害 一特に地震災害に対処できるような国造り、また秋に行なわれる大阪でのAPEC などなど．．村山首相の手腕が問われるときです。しかし、読売新聞の参議院選挙 候補予定者へのアンケート調査によると、「村山続投予想」は2割弱であったそう です。
村山さんガンバッテ@