張ゼミ通信　96年6月12日号

☆先週（5月29日）の授業から☆

　先週、張ゼミでは、中国への返還が迫った香港について話し合った。 この時も、この間の台湾と同じように、非常に盛り上がった。

　いくつも質問が出たのだが、僕は、その中から1つ、もっとも印象に 残ったものを取り上げたいと思う。

　その質問とはズバリ、

　「これから、香港の経済は、発展するか否か？」

　というものだった。これには、まさに賛否両論あり、その討論を聞いて いるだけでも面白かった。

　僕の意見は、どちらかと言えば、否の方になる。何故なら、返還され ると言うことは、政治も大きく変わると言うことである。政治が変われ ば、当然経済にも大きく影響を及ぼすに違いないからである。もちろん、 良い影響を及ぼす可能性もあるだろう。ただ僕はやはり悪影響が強いと 思う。「なぜそう思うのか？」と聞かれたら、恥ずかしながら僕はうま く答えられないだろう。僕のは歴とした根拠があっての意見ではなく、 ただ何となくそう思う程度の意見でしかないからだ。だから、僕の意見 はアジア経済に興味がある程度の1人の人間の意見と思って聞いてほし い。

　僕はさっき、香港の経済は発展しないであろうと書いた。しかし、そ れはあくまで5年10年先のことである。50年先になれば僕は発展し ていると思う。そして、肝心なのは、その50年後に自分は何をしてい るか？という事だと僕は思う。つまり、今僕達が考えるべき最も重要な 事は、これからどうなるかではなく、どうしたら経済は発展するか？と いう事ではないだろうか？