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張ゼミ通信 96年6月12日号

私の大好きなオンドル部屋  柳

 オンドルと言うのは、床暖房の事である。そもそもオンドル式は、中 国から伝わってきて、今から1,400年前から始まったと言われている。 それ以後、オンドルは、韓国民族においてなくてはならない生活手段の 1つとして愛用され、今まで残り続けているのである。特に冬が長くて 厳しい寒さに耐えるためには、かけがえのないものであったに違いなかっ た。

 構造としては、部屋の下に多数のトンネルを作り、その上に平らな石 などを掛け、さらにこねた土砂などで塗りつけてから、しばらくの時間 がたって、表面が乾いたら紙(張紙)を貼り、それに乾いた布などでピ カピカとつやがでるまで磨いたら、やっと完成になるのである。

 使用法は、非常に簡単で、部屋の外から火と煙といった火気をトンネ ルに通して部屋全体を暖める。こういったものが伝統的である。

 今、現在は、トンネルの代わりに銅パイプ、あるいはゴムホースなど を部屋の下に平らに設置し、木の代わりに石油、もしくは天然ガスなど を利用し、水を沸かしてその沸かしたお湯をパイプラインに循環させて 暖めるのが今のシステムになっている。こういった床暖房には、ストー ブや暖房の設置などがいらなくなった。ゆえに真冬の時でも厚い敷き布 団なども不必要でいごごち良くぐっすり眠れるのである。

 外で寒さでぴりぴりと引き締めた体を引きずって部屋(オンドル)の 中に入るとすぐさま部屋全体からでる温もりを感じ、冷えた体をほぐす 事ができるのである。こういったオンドルに入ってみると暖かく伝わっ てくる温もりに混じって心の安らぎさえ感じさせるのである。そこで韓 国人同士の連帯感と共に温かい人間の情けが生まれてくるのである。

 皆さんどうですか?冬の韓国に来てオンドルの温もりを味わってみる のは?

 「確かに来て良かった。なんとこんなものが待っているなんて思いも しなかったんだな。」

 戻りの飛行機の中でようやくこうつぶやく自分に気づく事に違いないで あろう。皆さん、一衣帯水のこの国に是非遊びに来てね!


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