悲観的アジア経済論トップ

はじめに

 東アジアと東南アジアは、急速に発展しているため多くの人の注目を集めている。多くの人がこれら地域を研究し、たくさんの本が出版されている。こういった本の中にはアジア経済の輝かしい未来を描いたものから暗い未来を描いたものまで様々である。

 私が今まで学んできたものは、アジア経済をプラスに評価したものが多かった。マイナス点としては、環境破壊貧富の格差があげらていたが、これらは先進国も経済成長の過程で経験し、徐々に改善してきた。

 しかし、張紀南先生が講義で配ったポール・クルーグマンの”まぼろしのアジア経済 [リンク先は目次PDF448KB]”は、50年代ソビエトの経済成長の例をあげ、アジアの経済成長はそれと同様に投入量の増大によるものであり、長続きしないと理論的に説明していた。これは、大変興味深いものでした。

 私が読んだ本にもそれとは違うが、アジア経済について悲観的なものがあった。アジア経済は多様なので、それをよく理解するためには多様な視点が必要であると思う。そこでこのレポートはもう1つの悲観論を簡単にまとめてみることにした。


目次