森田ゼミ96年黒旗福助トップ

hukusuke  福助7号  
発行所 :Y.H.アカデミー
パトロン:森田ゼミナール様

政治学 政党・圧力団体について

 政党は近代的議会政治とともに発展した。議会政治は、最終的に多数決の原理によって運営されるので、政策実現のためには政治集団を結成して多数派を占める必要があった。政党の第一次的任務は、多様な国民の意思や利益を集約し組織化することにある。この利益集約作用は、政党による有権者に対する一般的政策の提示によって行われる。

 圧力団体の意義とは、政治に影響を行使することによってその成員の特殊利益の獲得を促進しようとする組織のことである。継続的な組織を有し、政治過程に具体的な圧力活動を行使する。

 政党が究極的には政権獲得を目的とするのに対し、圧力団体は政権獲得を目的としない。又、政党はその主張・運動・結果について、国民に責任を負うのに対し、圧力団体は生じた結果に対して通常、社会的・政治的責任をとることはない。
(次回、選挙)

(ポイント)
・政党の役割として、民主主義(国民=主人公)と政治(府)とをバイパス化する機能(政党政治)があげられる。
・圧力団体とは、政治過程(立法・執行)に参加し、一定の影響力(圧力)を行使する集団のことをいう。
・圧力団体の役割として、形骸化した議会制民主主義を新バイパスとして補完する機能があげられる。