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北京平成日本語学校 就学・留学コース
2000年カリキュラム

 同校創立者が北京市市内と郊外の2箇所で実験的に始めたカリキュラムです。

 創立者自らの日本の日本語学校及び大学別科における日本語学習体験を下敷きにし、日本人教師を主体にした短期集中日本語教育カリキュラムを作りました。結論を先に書くとこの試みは成功しました。

 初級は大学別科・日本語学校、中級は大学学部を目標にしたもので、初級と中級のカリキュラムはそれぞれ独立したものでした。

 すでに書いたとおり同校カリキュラムは日本のものを持ち込んだもので、特に新しいものはないのですが、強いてあげるなら科目に”文型”加えたことになるかと思います。”文法”でなく、”文型”を用いたのは、日本人教師が日本語で教えるいわゆる”直接法”を意識したからです。今日では中国でも直接法を主体にしたカリキュラムは珍しくなくなりましたが、同校創立時は少なくとも北京では同種のものはなかったように思っています。

2000年カリキュラム
クラス
科目
時間
備考
初級T
初級文法T90『日本語初級T』
初級会話T60
初級U
初級文法U90『日本語 初級U』
初級会話U60
小計300*1*1:能力試験3級は300時間
段階
科目
時間
備考
中級T
中級文型T90『日語会話』
中級会話T60
中級U
中級文型U90『日本語 中級T』
中級閲読T60
小計300*2*2:能力試験3級〜2級は300時間