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アジア経済論20

1996年11月28日

中国(2)

1976年 指導者交代の年

1966年 文化大革命

1976年 唐山大震災    cf.1976年閏8月は不吉なことが起こる
    30〜40万人死亡    1995年閏8月は中国の台湾への軍事演習と神戸震災
1976年 周恩来 死去
1976年 朱徳  死去
1976年 周恩来追悼の天安門事件

1976年 毛沢東 死去
1976年 四人組失脚

*四人組 江青、姚文元、王洪文、張春橋は全員上海出身で林彪と伴に文化大革命
     を推進

1976年 華国鋒 中国共産党主席に就任
   ・中南海を守る衛兵のリーダー
   ・洋躍進政策 → 15の油田を造ろうとした(机上の空論)
            76年〜78年米国、日本と契約。しかし、契約不履行
   ・中国の人口マイナス成長
    *一説によると1500万人死亡

1977年 トウ小平 復活

1978年 11期三中全会
    「改革・開放」政策
       ↓
1979年 中国の高度経済成長期 (年平均10%以上)
〜95年 現在も高度経済成長は継続している

*近代史上、中国ほど高いレベルで高度経済成長を持続させている国はない。

cf.張先生の日本語の先生は王先生

中国の留学先の変遷

アヘン戦争後
米国

日清戦争、日露戦争後
日本 ・周恩来

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

仏国 ・周恩来
   ・朱徳
   ・トウ小平

1950年代
ソ連 ・江沢民
   ・李鵬

中国の地位の向上

貿易: 79年  ー→  95年 ー→ 96年 ー→ 2000年
    100億ドル未満  2800億ドル 3000億ドル 4000億ドル(予定)

日中貿易: 92年  ー→   96年
      200億ドル    600億ドル

外資導入: 79年 → 96年
      0     1000億ドル(実施)

外貨準備高: 92年 ー→ 95年 ー→ 96年9月 → 96年12月
       200億ドル  500億ドル  900億ドル  1000億ドル

*人民元の兌換2000年が目標であったが1996年に実現。
*円借款 中国の借款の60%を占める。

中国の今後の課題

?国有企業
 中国の国有企業の就業者 1億1千万人

 現在の国有企業のうち、1/3は国際競争力を持たない。
      ↓
 自由化したら1/3は倒産の危険
      ↓
 倒産したとき失業者への対応はどうするのか?

∴国有企業改革は失業者への対応を考えながら慎重になされなければならない。

?賄賂
 賄賂は日本など他の先進国にもみられる現象であるが、最近の中国は酷くなって
 いる。

 原因の1つ 格差の問題

*格差の問題の解決の例として日本をあげることができる。
 (日本は国民の80%以上が中間層意識を持つ)

?民主化
 民主化のためには中間階層の発生が必要
    ↓
 現在の中国は時期尚早

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