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国際経済論21

経済成長メカニズムと産業構造

1996年12月5日

第4章 経済成長メカニズムと産業構造

ー技術導入と産業構造の変貌を中心にー

1、経済成長と低開発国理論

 GNP……1年間にどれくらいの成長をしたか。GNP成長率。

 低開発国
 ・資金や技術が不足している。
 ・労働力が余っている。
 ・人口が多い → 農業人口をどうするのか。


2、二重構造の含意

工業化路線
・輸入代替
・輸出志向


モノカルチュア
      工業製品
 中心国 ←―――→ 周辺国
      原材料
      労働力

*経済的に独立がはかられていない国が多い。

産業構造
二重構造

ヒギンズ(経済学者)
→労働の限界生産力

労働集約型……雇用が大きい。
資本集約型……雇用が少ない(低い)。


ルイス(経済学者)

伝統部門(農業部門)
  |
  |←―労働力移動
  ↓
近代的部門

例、日本

経済成長、工業化

農村 ー→ 都市 ー→ 東京一極集中
     労働力移動
過疎化 → 人口集中
 ↓
 農民 → 労働者

*過疎化のために三チャン農業
        ・爺ちゃん
        ・婆ちゃん
        ・母ちゃん

例、タイ

タイも日本と同じような現象が起こる。

都市化 → 環境破壊、汚染、交通問題、スラムの問題


例、中国
中国の都市政策

ルイス
伝統部門(農業部門)       超大都市   1,000万人以上
  |              特大都市   500〜1000万人
  |←―非都市発展計画      大都市   300〜500万人
  ↓             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
近代的部門            中都市   50〜300万人
                 小都市   20〜50万人
                       20万人以下

               cf.超大都市
                 上海、北京、重慶

都市……完全雇用 労働力率 80%

cf.日本は労働力率50%


農村……就地消化(その土地で労働力を消化していく)

  ……離土不離郷(地元を豊かにしていく)
      ↓
    中国の非都市発展戦略


郷鎮企業  1億2,000万人の従業員
      工業総生産の30%

国務院
 省=(県)
 地区 (市)
――――
 県(市)
 郷
 鎮
 村

黒龍江省
ハルピン(省都)
松花江区

*中国で一番多くの人を雇っているのは、国有企業ではなく、郷鎮企業である。


産業構造の高度化

経済規模
規模の生産

中国の生産を支えているのが非国有企業である。

工業化の光と影

成長要因
・投資が主体
・消費が主体に変化

中国の市場をすべての国がねらっている。
(投資から消費に主体が変わった)

「中国経済のフロンティア」 P.110

伝統部門(農業部門)
  ↓
準近代的部門
  ↓
近代的部門

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